看板落下事故を受け注目される安全点検。看板の寿命とは?
北海道札幌市での看板落下事故を覚えているでしょうか。看板は放っておくと破損や落下の危険性があります。永久に寿命を保てるものではありません。「看板の安全性・寿命」についてご紹介します。
看板の寿命とは
看板は金属やプラスチックで作られています。壁に設置する場合は、ビス(クギ)やコーキング(シリコン)を使用して設置をします。しかし、ビスやコーキングといった材料、設置している壁や建物にも寿命があります。よって、看板は永久的に使用できるわけではないのです。
ただし、定期的なメンテナンスや安全点検を行うことで、寿命を最大限伸ばすことは可能です。本日は、看板の寿命を保つ方法をお教えします。
看板の落下事故はどうして起こるのか
2015年2月、北海道札幌市で看板の一部が落下する事故がありました。この事故では、落下した看板が歩行者に直撃し、ケガを追わせる自体となりました。事故を受けて「自分たちの看板は大丈夫なのか?」「いつまで寿命が持つのか?」と心配に思われた方も多いでしょう。
一度つけたら安心してしまう看板ですが、もちろん寿命があります。定期的に点検を行うことで落下等の事故を防げたり、寿命を延ばすことが可能です。
まずは、看板の寿命を縮める「安全性を下げる原因」を見ていきます。
看板の寿命を短くする「安全性を下げる原因」とは
看板の寿命を短くする原因は、日常の中に溢れています。台風などの特別なダメージがなくても、環境要因によって看板の寿命は侵食されているのです。
看板の安全性を下げる原因
- 風
- 地震
- 雨水
- 振動
- 紫外線(日当たり)
- 積雪
- 塩害 等
地域によって看板が受ける影響の大きさには違いはありますが、日常の中で安全性が損なわれてしますのです。同一の地域でも、看板が設置されている方角や高さによって、受ける影響に差が出てきます。
北海道札幌市の落下事故では、積雪や水分により壁面と看板の接合部分の腐食が進み、風によって落下が起きた可能性が指摘されています。
続いて、上述によって具体的にどのような影響が看板に出るのかを見ていきます。
看板の安全性が下がると状態はどうなるのか
先ほどご紹介した看板の寿命を短くする状態が長期間続くと、看板には「危険信号」が現れ始めます。危険信号が出た場合、点検や早期対応が必要となります。その状態を放っておくと事故に繋がります。
危険信号の一例としては、下記を参考にしてください。
看板の安全性が下がると出てくる危険信号
- シートの剥がれ
- 看板の色褪せ
- ビス・アンカー等の固定部材の緩み
- 金属・木材の腐食
看板の表示面が劣化してきたり、金属部分にサビが見られてくると危険の合図です。
また、看板は表面に見えなくとも、中の金属部分が知らぬ間に腐食していく場合もあります。外見からは判断がつかないため、気付いた時には手を付けられない状態になってしまうことも少なくありません。
そのため、看板は定期的なメンテナンス・点検が必要なのです。
事故を未然に防ぐメンテナンス・点検について詳しくご説明します。
看板のメンテナンス・安全点検とは
看板の寿命、安全性を保つためには定期的な点検が必要です。看板のサイズや種類により、点検を行う内容は異なります。看板のメンテナンスや点検を行うには、まず看板屋さんに相談し、点検箇所や不安材料を見つけてもらいましょう。
点検には、目で見て点検するのみの目視点検と実際に看板を開けての点検と2つの点検が考えられます。目では見えなくても、看板内部では腐食や劣化が知らぬ間に進んでいます。放置を続ければ、落下事故等につながる可能性も高くなります。
事故を未然に防ぐためには、3年に1度、実際に看板を開けて点検することをおすすめします。
まとめ
設置高さが高く、重みもある看板は、つけたまま放置しておくと非常に危険です。看板の下や近くには常に歩行者や通行車等、「人」がいます。点検、補修、撤去それぞれ費用はかかりますが、事故が起こった後では取り返しがつきません。そのため、定期的な点検やメンテナンスが必要となるのです。
点検を行えば、安全性や補修の必要がわかります。看板の安全を保つ唯一の方法が「プロの目で判断すること」なのです。必ず定期的な点検を行い、看板屋さんに看板を見てもらうことで安全性を保っていきましょう。
安全点検を看板屋さんに依頼してみる
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