お店のオリジナリティを伝える!木製看板についてご紹介
旅館や伝統のある料理店等で、一度は息をのむほど立派な木製の看板を目にしたことがあるのではないでしょうか。本日は「木製看板の作り方と種類」についてご紹介します。
木製看板を作れる看板屋さんは少ない?
文化・伝統・和・重厚感。
他のお店にはないこだわりを表現することに優れている木製の看板。実は、木製看板を作ることができる看板屋さんは限られています。しかし、看板屋さんを探そうとしたところで、HPを持たない看板屋さんも多く、情報は多くありません。
本日は、そんな木製看板についてご紹介していきます。
まずは仕上がりのイメージに大きく影響を与える、文字の入れ方をご紹介します。
木製看板の作り方!文字を表現する方法
木製看板へ文字を入れる方法は、大きく分けて以下の3つに分けることができます。
- 文字の形に加工したシートを木材に貼る
- 直接木材に文字を書く
- 木材に文字を彫る
同じ文字を表現するのであれば、一番金額が高くなるのは文字を彫る方法です。しかし、金額が高い分、立派な印象を与える看板になることも間違いありません。他の素材では表現できない木製看板の良さを活かすことができるからです。
他のお店では真似できないオリジナリティを強くお客様に伝えたい場合には、彫る方法がおすすめです。
※文字を掘った看板の例
続いて、金額にも大きく関わる木の種類についてご紹介します。
木製看板の素材の種類
木製看板と一言でいっても、木によりその特徴は様々です。金額・対候性・見た目から、自分のイメージに一番合う木の種類を選びましょう。
屋内看板向きの木製素材
栃(とち)
磨くことで光沢が出ること特徴で、看板以外にも家具や漆器、彫刻に良く使われる素材になります。耐久性、耐水性が低いため、屋外等で雨ざらしにいておくと腐りやすいため、屋内用に使用することをお勧めします。
屋外看板向きの木製素材
欅(けやき)
耐久性が高く、何よりも木目が美しいという点で、木製看板に最も多く使われる素材と言えます。迫力のあるイメージを訴えたいのであれば、一番おすすめです。素材の中では高価な方に位置づけられますが、何十年とお店を飾る看板としてなら、価値のある素材と言えます。
楠木(くすのき)
耐腐性が極めて高い素材と言われており、水と多く接触する船の内装や外装にも使われるほどです。磨くことにより光沢が出て、木色も多く、面白さでは一番の看板素材と言えます。人気も高く、屋外の看板素材としては欠かすことのできない種類です。
杉(すぎ)
昔は耐久性が懸念されていたために多く取り扱われることはありませんでしたが、木の伸縮に対応した塗料を使うことで、長期に渡り使用して頂ける看板を製作できるようになってきました。低予算で木製看板を作る場合は、杉での書き看板がおすすめです。
松(まつ)
木目の美しさと耐久性の高さで、欅(けやき)と並んで人気のある素材です。国産の良材となると欅(けやき)よりも高価で、特に大型の素材は数も少なく希少となります。
一位(いちい)
主に、鉛筆・細工ものによく使われ小型の表札等に適しています。とても綺麗な素材で、小型看板・表札向きの素材となります。
屋内外どちらの看板にも使える木製素材
檜(ひのき)
特に寺院、神社の建築には必須と言われ、古くから利用されてきている素材です。内外部用看板材として使う素材として人気の素材です。文字を直接書いても良いし、彫っても良く、オールマイティーな素材です。
参考: http://www.sizenmoku.com/
まとめ
木材の厚さ、サイズ、そして表現したいイメージ、デザインにより価格が大きく変動するのが木製看板です。作りたい看板のイメージを看板屋さんときちんと相談しながら、オリジナリティ溢れる看板を作り、お客様にとって忘れられない看板にしましょう。